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(中編) 酵素サプリメントの闇と謎。巷で流行りの酵素サプリメントについて考える (万田発酵編)

前回は酵素サプリメントにそもそも酵素が入っているのか…??という謎を皆さんにお届けしました。結果はきっと入ってるが、きっと効果はない。という結果です。実にグレー。

 

今回は、2つの企業の酵素サプリメントを例に出して皆さんに効果をお伝えしようと思います。(※あくまで論文上の結果です。使用上の結果ではありません)

 

紹介する企業は

万田発酵株式会社の「万田酵素

株式会社バイオバンクの「OM-X」

に2種類です。

万田発酵が誰もが知る酵素メーカーの1つであの世界的銀河系軍団とも言われるマンチェスター・ユナイテッドの公式スポンサーです。(今はどうかは不明)

 

OM-Xは知る人ぞ知る酵素サプリメント

万田酵素とは異なり、加熱してない生酵素を使用している、というのが売りのようです。

ソフトバンクホークス監督の工藤公康さんも愛用しているそうです。(怪しい)

 

万田発酵さんの論文を1報紹介します。

Supplemental fermented plant product ('Manda Koso') reduces succinate and deoxycholate, as well as elevates IgA and mucin levels, in rats fed a high‑fat diet

 

2015年、広島大学の栄養系の研究室が万田発酵と共同研究で出した論文です。

タイトルを訳すると「高脂肪食を与えたラットに、万田酵素を摂取させたら、コハク酸とデオキシコール酸が減少し、IgAやムチンが増加した。

 

という論文です。摂取期間は3週間。

簡単に極々簡潔を述べます。

「万田酵素をラットに摂取させたら、腸の調子がめっちゃよくなった!!」

ということです。コハク酸やデオキシコール酸は腸内の細胞毒性に寄与してしまうので、腸に悪影響を与える [2]。IgAやムチンは腸管のバリア機能を有しており、これらが増加するということは、飲まないよりは腸管系が保護(腸内フローラを保護する)されているため腸の病気にかかりにくくなる[3]。ということです。簡単に言うとね。

 

ところが、この論文でも述べられています。これらの効果はポリフェノール食物繊維の摂取により得られるため、確認が必要である。と。そりゃお通じが良くなる!!お腹の調子がいい!!なんて食物繊維のジュースでも飲んだら同じ効果でますよね。

 

・・・・・結果発表です。

 

ということです... 酵素の科学的根拠なし。

あくまで論文上の結果ですよ。

 

 

続いてOM-Xについてですが・・・

長くなりそうなのでまた、後編で。

 

[1] Yang, Yongshou, et al. "Supplemental fermented plant product (‘Manda Koso’) reduces succinate and deoxycholate, as well as elevates IgA and mucin levels, in rats fed a high‑fat diet." Biomedical reports 3.6 (2015): 787-791.

[2] Inagaki, Akiko, Hirofumi Ichikawa, and Takashi Sakata. "Inhibitory effect of succinic acid on epithelial cell proliferation of colonic mucosa in rats." Journal of nutritional science and vitaminology 53.4 (2007): 377-379.

[3] Taira, Toshio, et al. "Dietary polyphenols increase fecal mucin and immunoglobulin A and ameliorate the disturbance in gut microbiota caused by a high fat diet." Journal of clinical biochemistry and nutrition 57.3 (2015): 212-216.